固定種の種を長持ちさせる保存方法
執筆: Hazel Starbrook、
温度・湿度・光の三つを管理するだけで、発芽率は大きく変わります
種を買ったはいいけれど、翌年蒔いたら発芽しなかった。そういう経験をお持ちの方は少なくないと思います。種の寿命は品種によって異なりますが、保存の方法次第で大きく変わります。特に固定種・在来種は市販のF1品種と比べて種の数が少ないことが多いので、一粒一粒を大切に扱いたいものです。
種が劣化する三つの原因
種の発芽率を下げる主な原因は、高温・多湿・光の三つです。日本の夏は特に高温多湿になるため、種を常温の引き出しに入れたまま夏を越すと、秋には発芽率が大きく落ちていることがあります。
光については、直射日光だけでなく蛍光灯の光も種にとっては刺激になります。透明な袋や瓶に入れて明るい場所に置くのは避けた方が無難です。
家庭でできる保存の基本
最も手軽な方法は、密閉できる容器に乾燥剤を入れ、冷蔵庫の野菜室で保存することです。野菜室は温度が比較的安定していて、冷凍室ほど乾燥しすぎないため、種の保存に向いています。
容器はガラス瓶が理想的です。プラスチックの容器でも問題ありませんが、長期保存の場合は密閉性の高いものを選んでください。乾燥剤はシリカゲルが一般的で、100円ショップでも手に入ります。
- 密閉容器に乾燥剤を入れる
- 冷蔵庫の野菜室に保管する
- 遮光性のある容器か袋を使う
- 容器に品種名と採種年を書いたラベルを貼る
保存期間の目安と翌年の確認方法
品種によって種の寿命は異なります。トマトやキュウリは比較的長持ちし、適切に保存すれば3〜4年は発芽率を保てることが多いです。一方、ネギやニンジンは寿命が短く、1〜2年で発芽率が落ちやすい傾向があります。
蒔く前に発芽試験をするのが確実です。湿らせたキッチンペーパーに種を10粒ほど並べ、暖かい場所に置いて何粒発芽するか確認します。5粒以上発芽すれば、その種はまだ使えると判断できます。
保存方法を少し変えるだけで、翌年の発芽率が変わることがあります。種袋に採種年を書いておくだけでも、管理がずいぶん楽になります。